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平成二十四年度近畿大学文芸学部文学科日本文学専攻創作・評論コースの桑原丈和ゼミ卒業生で製作した卒業論文集、及び電子書籍『貧困って何? 〜私たちの身近で生まれる貧困〜』関連情報置き場です。

平成二十四年度 近畿大学文芸学部 桒原丈和ゼミ 卒業論文集

平成二十四年度の、近畿大学文芸学部日本文学専攻、創作・評論コース桒原丈和ゼミ卒業論文集が完成しました。

ゼミの方針として、ゼミ生が書き上げた卒業論文をウェブ上で読めるようにしよう、ということがあり、ここWordpressに場所を借りて、卒業論文集を公開します。もちろん、右クリックからダウンロードもしていただけます。

平成二十四年度近畿大学文芸学部桒原丈和ゼミ卒業論文集(PDF)

以下に、各タイトルと著者を掲載順に並べて記載します。

男の娘という存在―ホモソーシャルなオタク文化―  匿名

日本語や社会の変化となぞなぞの発展  東 美岬

電子書籍をどう使うか?  阿部 桜子

電子音楽の声――シュトックハウゼン、クラフトワーク、YMOが用いる声――  吉川 浩平

メディアリテラシーについて ―情報社会を生き抜く力―  匿名

ジブリの動物たち―彼らに隠されたもの  篠田 郁美

以上になります。

現状PDFファイルとして全てまとめて掲載していますが、著作ごとの分割ダウンロードも検討中です。

ゼミとしての活動はこの卒業論文の掲載を持って終了となりますが、ご覧になられた方はぜひコメント欄にて、ご指摘等していただければと存じます。

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第7章 『発展途上国の貧困』 用語集

国際連合開発計画の定義:40歳未満の死亡率、医療サービスや安全な水へのアクセス率、5歳未満の低体重児比率、成人非識字率などを組み合わせた指標で、貧困の程度を測定するための定義。

第三世界:アジア・アフリカ・中南米などの発展途上国を、米ソ二大国とこれに次ぐ先進諸国と対比した呼び名。

植民地:宗主国(被支配国)によって、政治的・経済的に支配された地域のこと。

地主制度:地主が自分の所有する農地・山林・宅地などの土地を農民などに貸し出す代わりに、農民は生産物の一部を土地代として地主に納めるといった制度。

国民総所得(GNI):日本の国民が一年間に新たに生み出した財、サービスによって得た利益の合計のこと。“国内”総生産に日本の国民が海外で得た所得を足したものである。

HAIHuman Assets Index」:カロリー摂取量、健康に関する指標、識字率に基づく。

EVIEconomic Vulnerability Index」:EVIは以下の下位指標に基づく。農産物の生産量がどの程度安定しているか、商品とサービスの輸出がどの程度安定しているか、GDPに反映される製造業、サービス業の活動が全経済活動に対してどの程度の比率を占めるか、人口の対数によって算出される該当国の国内市場の規模、天災によって影響を受ける人口の割合、である。『Wikipedia』「後発開発途上国」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%8C%E7%99%BA%E9%96%8B%E7%99%BA%E9%80%94%E4%B8%8A%E5%9B%BD 2012年1月11日閲覧)

ストリートチルドレン :路上で行商人として働いたり、物乞いや売春をして生計を立てたりしている人のこと。洪水で住む家を失う、両親に捨てられる、仕事を求めて町へ出る……など、ストリートチルドレンである理由は様々だ。

焼畑農業:熱帯および温帯において、山林・原野を伐採後、焼いてできた灰をすきこんだ土地で農業を行うこと。これにより数年間は無肥料で農業を行うことが可能であるが、近年の森林破壊の問題の一因となっている。

難民:さまざまな理由により、居住区域を強制的に追い出されてしまった人々のこと。

多国籍企業:多くの国に会社や在外支社を持ち、国際的規模で事業活動を行う企業のこと。

アパルトヘイト:アフリカーンス語で“隔離”を意味する。有色人種(黒人、黄色人種)差別政策。

スラム街:ここで挙げたスラム街は、主に低所得者からなる、大都市の過密集住地域のこと。スラム街は、都市生活を満足に遅れない人々の受け皿のような存在となっている。

カースト制度:家系などに基づく、インド独自の閉鎖的な階級制度。現在2000~3000程のカーストが存在すると言われている。職業によっては、カースト内で世襲化しているものもある。

安全保障理事会:国際連合3理事会のひとつで、国際平和と安全の維持に携わる機関。

ODAOfficial Development Assistance(政府開発援助):直訳は「公的発展援助」。“政府”の資金で行う、発展途上国への無償援助など。

NPONon-Profit Organization(非営利組織):直訳は「利益を持たない組織」。行政、企業とは別に、社会的活動を行う“民間”の組織。

第4章 『アメリカはどうなっているの?』 用語集

自由主義:個人の自由や公正を尊重する社会体制のこと。経済面でいうと、政府が国民の経済活動にあまり大きく関わらないようにして民間に競争を取り入れることで、サービスの質を上げ経済の成長を促すことが出来る。

民営化:のちに詳しく解説する。

連邦緊急事態管理庁(FEMA):アメリカ合衆国の政府機関。洪水・ハリケーン・地震・原子力災害など様々な災害に際して(天災・人災に関わらず)対応する。アメリカ国土安全保障省の一部。

助成金:連邦政府や州から支給される、学校運営のための予算。

第5章 『ヨーロッパはどうなっているの?』 用語集

自由学校『フォルケホイスコーレ』:デンマークに100校あり、数十人規模の学校が主流。特色は、試験というものをせず、単位や資格の付与もなく、教師と学生が寮で共同生活をし、書物より対話を中心に、生そのものを学び、社会性を自覚するということが挙げられる。そのため「自由学校」「生のための学校」と呼ばれている。政府の援助は受けるが、すべて私立の学校で、一切の干渉は受けない。デンマークでは、公立学校や既成の大学に対抗するひとつの制度として150年以上にわたって存在し、対抗教育としてデンマークの公教育に大きな影響を与えた。(『ユーロ・ツアー』「ヨーロッパ、教育(幼児教育、児童教育、平和教育自由学校)」 http://www.euro-tour.co.jp/euro-file5.html 2012年1月11日閲覧)

サダコ学園:広島で被爆して、その10年後に亡くなった少女、佐々木禎子さんから名前を取った学校。回復を信じて折り鶴を作り続けた禎子さんの物語を教科書に採用し、折り鶴を通じた平和教育を実践している。「サダコ学園」は、スペインの港町バルセロナの中心街から山の方に約10km上がった坂の途中の閑静な住宅街にある。幼稚園(3歳)から中学校(16歳)までの男女約630人が通う私立学校。(『ユーロ・ツアー』「ヨーロッパ、教育(幼児教育、児童教育、平和教育自由学校)」 http://www.euro-tour.co.jp/euro-file5.html 2012年1月11日閲覧)

批准:全権委員が調印した条約を当事国が最終的に確認して同意すること。(明鏡国語辞典 携帯版 Kitahara Yasuo 2003)

基本税率:法律を基に定められている税率のひとつ。事情に変更のない限り長期的に適用される基本的な税率のこと。(『weblio辞書』「税関関係用語集」 http://www.weblio.jp/content/%E5%9F%BA%E6%9C%AC%E7%A8%8E%E7%8E%87 2012年1月11日閲覧)

小選挙区制度:各選挙区から議員を一人だけ選ぶ制度。(『weblio辞書』「OR辞典」 http://www.weblio.jp/content/%E5%B0%8F%E9%81%B8%E6%8C%99%E5%8C%BA%E5%88%B6 2012年1月11日閲覧)

県議:県議会委員。

市議:市議会委員。

比例代表制:選挙制のうち、得た票の数で当選者の数を決める制度。特徴は、獲得した票数にほぼ比例して選出者が決められるところ。(『weblio辞書』「新語時事用語辞典」 http://www.weblio.jp/content/%E6%AF%94%E4%BE%8B%E4%BB%A3%E8%A1%A8%E5%88%B6 2012年1月11日閲覧)

非拘束式名簿比例代表制:候補者名簿に順位を決めないで実施する比例代表制のこと。(『weblio辞書』「時事用語のABC」 http://www.weblio.jp/content/%E9%9D%9E%E6%8B%98%E6%9D%9F%E5%90%8D%E7%B0%BF%E5%BC%8F 2012年1月11日閲覧)

第3章 『教育ってなに?』 用語集

教育をうける権利:日本国憲法第26条第1項に「すべての国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する」という規定がある。つまりこの権利は、「すべての人には教育を受けることを要求できる力がある」ということ。(Yuichiro Koizumi『日本国憲法』旺文社、1999年)

義務教育:国や政府、国民や保護者が、子どもに受けさせなければならない教育。小学校、中学校が一般的に義務教育とされている。あなたに小学校、中学校に通う気持ちがあるのにも関わらず、あなたの保護者が通学を図ってくれない……ということがあれば、保護者が義務を果たしていないことになり、法的に罰せられることになる。(Yuichiro Koizumi『日本国憲法』旺文社、1999年)

教育費:一般的に幼稚園・保育園・小学校・中学校・高等学校・大学でかかる学費と、その間で通う習い事や部活動などの学校外教育活動の費用。家庭の収入や保護者の考え、また教育を受ける子どもの個性によって教育の内容は異なるため、教育費の額も異なる。(日労編集部『子どもの教育費これだけかかります。』日労研、2009年)

学校外教育活動:習い事や部活動のこと。運動が好きだからサッカーチームに、音楽が好きだからピアノ教室に……というように、子どもの個性をのばすために受けさせる教育のこと。学習塾などもこれに含まれる。(日労編集部『子どもの教育費これだけかかります。』日労研、2009年)

高等教育:まず、幼稚園・小学校が初等教育。中学校が前期中等教育。高等学校が後期中等教育。日本においての高等教育とは大学・短期大学・高等専門学校・大学院のことを指す。高等教育に進むには、後期中等教育を受ける必要がある。(『広辞苑』岩波書店第六版、2008年)

職業選択の自由:基本的人権のひとつで、自らが行う職業を選択・決定する自由のこと。日本では憲法第22条第1項において職業選択の自由が定められている。日本の近代社会以前は、身分などの縛りから人が自由に職業を選択することができなかった。その縛りから人を解放したのがこの法律である。しかし、この法律が保障するのは職業を選ぶ自由だけで、すべての人が自分の望み通りの職業に就くことを保障しているわけではない。就きたい職業がある人は、そのために自分には何が必要なのかを考えて、受ける教育を選ぼう。(Yuichiro Koizumi『日本国憲法』旺文社、1999年)

就学援助制度:本文での説明の通り、子どもの教育費を出すことが困難である家庭に対し援助を行う制度。(就学援助制度を考える会『就学援助制度がよくわかる本』学事出版、2009年)

教育基本法:日本の教育に関する根本的・基礎的な法律の名称。教育憲法、教育憲章と呼ばれることもある。(『広辞苑』岩波書店第六版、2008年)

「それについてはまたのちほど」:のちに、ヨーロッパ各国の教育について先生が話してくれる。

公立高校授業料無償化:本文にも書いている通り、国民が学生の授業料を負担する制度。それまで家庭の経済事情で高校に進学できなかった子どもたちが高校に通うことで、優秀な人材が増えることが期待されている。(『政府広報オンライン』「高校での学びを応援します!公立高校の授業料無償化・高等学校等就学支援金制度」http://www.gov-online.go.jp/useful/article/201005/6.html 2012年1月10日閲覧)

私立高校の就学支援金:本文にも書いている通り、国民が学生の授業料を負担する制度。多くの子どもが高校に通えるようになることで、優秀な人材が社会に進出することが期待されている。(『政府広報オンライン』「高校での学びを応援します!公立高校の授業料無償化・高等学校等就学支援金制度」http://www.gov-online.go.jp/useful/article/201005/6.html 2012年1月10日閲覧)

私立高等学校等授業料支援補助金:私立高校の就学支援金に加え、大阪府においてのみ平成23年から施行され始めた制度。これで大阪府では公立校・私立校の教育費の違いに左右されずに進路を決めることができるようになったと言えるだろう。(『大阪府』「平成23年度新入生の皆さんへの補助制度」 http://www.pref.osaka.jp/shigaku/shigakumushouka/shigakumusyouka_23.html 2012年1月14日閲覧)

奨学金制度:経済的に困難な状況にある学生・生徒に学資を与えることで学習の権利・機会を保障する制度。(『広辞苑』岩波書店第六版、2008年)

独立行政法人 日本学生支援機構(旧日本育英会):今現在、最も利用されている奨学金制度。本文の通り、一定の基準以上の成績が求められ、卒業後に全額返還をする第一種と、比較的審査に通りやすく、卒業後に利子をつけた返還をする第二種がある。卒業後の負担を考えれば、第一種の奨学金の審査に通れるように努力をするのが賢明。勉強は、あなたの将来をつくるための土台になるということを覚えておこう。(『独立行政法人日本学生支援機構‐JASSO』 http://www.jasso.go.jp/index.html 2012年1月10日閲覧)

新聞奨学会制度:本文の通り、新聞社が大学に通うための学費を立て替え、学生は新聞配達という仕事を義務付けられる、ひとつの奨学金制度。(『新聞奨学生通信』「奨学生のシステム」 http://shinbun.hitorigurasi.net/system/index.html 2012年1月10日閲覧)

 

第2章 『生活保護について知ろう』 用語集

最低生活費:日本国憲法の第25条で保障される「健康で文化的な最低限度の生活」を送るために必要な費用として、厚生労働省が毎年算定する生活費。生活保護費の算定基準となるもので、居住地域・家族構成・障害の有無などを考慮して算出される。(『コトバンク』「最低生活費」 http://kotobank.jp/word/%E6%9C%80%E4%BD%8E%E7%94%9F%E6%B4%BB%E8%B2%BB 2012年1月10日閲覧)詳しい計算方法については以下を参照。(『生活保護110番』「最低生活費の計算方法」 http://www.seiho110.org/seido/no1.htm 2012年1月10日閲覧)

扶助:ここでは公的扶助のこと。国などの公的機関が主体となって、一般租税を財源にして、貧困者に最低限の生活を保障するために行う経済的援助。(『Wikipedia』「公的扶助」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AC%E7%9A%84%E6%89%B6%E5%8A%A9 2011年1月10日閲覧)

介護保険:介護が必要だと認定された場合に給付される保険。40歳以上の人は加入して保険料を支払わないといけないが、生活保護受給者はその費用を負担しなくていいことになっている。(『介護保険制度のしくみとサービス』 http://www.kaigotofukushi.net/ 2012年1月10日閲覧)

運搬料:車代など、遺体の運搬にかかる費用。

現物支給:お金ではなく、診察や治療などの医療サービスが支給されること。

福祉事務所:福祉に関する事務所。どこに設置されているかについては以下を参照。(『厚生労働省』「福祉事務所」 http://www.mhlw.go.jp/bunya/seikatsuhogo/fukusijimusyo.html 2012年1月12日閲覧)

第1章『正社員とフリーター』 用語集

正社員:企業に正規に雇われている会社員。 アルバイト・契約社員・派遣社員などの非正規に雇われた労働者と区別してこう呼ばれる。

フリーター:家事も学業もせずに、アルバイト・パートの仕事をしている雇用者。

昇給:年齢・雇用年数・成績によって給料が引き上げられること。

ボーナス :通常の給料以外に与えられる特別な給料。

社会保障 :国家が国民の、病気・老後・失業・労働災害・介護などの事故により起こる貧困を予防し、生活を保障し、医療などの社会サービスを行うこと。

労働災害 :労働者が業務中に怪我や病気などの災害にあうこと。

保険 :将来起こるかもしれない危険に対し、予測される事故発生の確率に見合った一定の保険料を加入者が公平に分担し、万一の事故に対して備える相互扶助の精神から生まれた助け合いの制度。 (『社団法人 日本損害保険代理業協会』「保険について」 http://www.nihondaikyo.or.jp/insurance/08.aspx 2011年12月20日閲覧)

年金 :老齢給付、障害給付、遺族給付の3種類がある。 それぞれ、年をとったとき、障害を負ったとき、死亡したときにお金が給付される制度。

【2011年度三回生ゼミ】『貧困って何? 〜私たちの身近で生まれる貧困〜』

http://p.booklog.jp/book/42732 ←(2/7追記)パブーでも公開しました!

2011年度、近畿大学文芸学部文学科日本文学専攻創作・評論コースの桑原ゼミ三回生で製作していた電子書籍が完成しました。

タイトルは、『貧困って何? 〜私たちの身近で生まれる貧困〜』です。

内容は、

生田武志『貧困を考えよう』岩波ジュニア新書、2009

堤未香『社会の真実の見つけかた』岩波ジュニア新書、2011

伊勢崎賢治『国際貢献のウソ』ちくまプリマー新書、2010

の三冊を用いて、ゼミ生が各自発表した内容を原稿化し、主に中高生向けの電子書籍として編集したものになります。

貧困って何? 〜私たちの身近でうまれる貧困〜 ←ダウンロードはこちらを右クリックから『リンク先のファイルを保存』(PDF)

↓各章ごと個別にダウンロードしていただけます。

まえがき

目次

第1章 『正社員とフリーター

第2章 『生活保護について知ろう!

第3章 『教育って何?

第4章 『アメリカはどうなっているの?』

第5章 『ヨーロッパはどうなっているの?』

第6章 『情報を正しく知るには?』

第7章 『発展途上国の貧困』

奥付

また、各章で使用した用語に関してはPDFファイルに注釈という形で用語説明を記載していますが、スマホ等では注釈がご覧になられない場合があります。その場合は、当ブログに用語集という形で注釈で使用した用語は全て公開していますので、そちらをご覧になってください。

ゼミ生みんなが試行錯誤してこうして1つのまとまりとして公開できることを嬉しく思うとともに、原稿の内容や表現の仕方など、不十分な点は多々あると感じています。

原稿内容に関して何かあればコメントにてご記入いただければと思います。